記事作成日:2024年11月15日

1とうとう職場復帰、家庭と仕事の両輪を回す!

日々成長する子どもとのかけがえのない貴重な時間である育休を終え、いよいよ職場復帰です。仕事と育児の両立に向け奮闘する日々に向けて可能な限り万全の態勢を整えておくことをお勧めします。パートナーと相談し、家事や育児の役割分担を決めましょう。また、子どもの急な病気に備えて、パートナーと大まかな日々のスケジュールを共有するとともに、ファミリーサポートセンターや病児保育など、公的・民間の育児支援サービスもあらかじめ検討してはいかがでしょうか。ベビーシッターや家事代行などのサービスを育休期間中に試してみるのもよいかもしれません。

職場復帰後の働き方や優先順位、キャリアアップについて自身の考えを整理するとともに、パートナーにも具体的な希望・要望を伝え、話し合いの機会をもつことをお勧めします。各種専門医の取得及び維持に必要な経験症例の積み重ねや学会出席・発表についてはこれまで以上に計画性を要します。子供が幼い時の学会出張に際しては、親子ともに事前準備が不可欠です。これらの働き方については、職場復帰に際して上司に伝えることも大切です。勿論、その後状況に応じて臨機応変に軌道修正することも想定しておきましょう。

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2職場復帰を迎える上司や同僚の方々へ

誰もが輝ける魅力的な職場には、働き方の多様性が必須です。そのような職場をつくるためには、仕事と育児を両立できる環境づくりが必要となります。大きな不安を抱えた育休復職者の事情を知り、周囲とも協力し合いながら、本人が元気に働けるフォロー体制をつくって迎え入れることをお勧めします。具体的には、子どもの病気などによる突然の早退や休みに対するフォロー体制を整えるとともに本人にも明言しましょう。その際積極的に協力したメンバーが評価されることは尚よいでしょう。仕事量に関しては、本人は思うように仕事が進捗しないストレスを抱えることも多いため、目標の仕事量まで徐々に増やすとともに、仕事に優先順位をつけるようアドバイスをすることが有効です。また、キャリアに対する本人の意向も子どもの成長とともに変化するため、先入観を持たず、こまめに面談の場を持ち、本人の意向を確認する必要があります。

本章では職場復帰後の家庭と仕事の両立の実際について執筆いただきました。是非ご参考にしてください。

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